ごあいさつ
総長 挨拶

現在の天理よろづ相談所病院『憩の家』は、昭和41年4月1日に開設されましたが、設立者である天理教二代真柱様は、「医師、看護師を始め、医療にたづさわるものは、患者さんに対してあたう限りの親切をつくしていただきたい。同時に高度な医療を提供していただきたい」と述べられたのであります。又初代院長の山本俊平名誉院長も、「大きな病院程、笑顔と親切が不足している。当院は笑顔と親切を旗印として行く」と挨拶されています。以上申し上げましたことが、当院の設立の理念であります。
御承知のように、医療の世界におきましても、時代の変化は非常に早く激しく、これに対応するには21世紀の将来を見通した新しい考え方、即ち意識改革が必要ではなかろうかと考えています。
しかし、どのような時代がまいりましても、当『憩の家』は設立の理念を忘れることなく、全人的包括医療の提供に向け、更なる努力を重ねていきたいと考えております。
院長 挨拶

「病院」という言葉に、皆様はどのような印象を持たれるでしょうか?
欧米では慈善施設が病院の起源であり、英語は"hospital" ですから、関連する言葉の"hospitality"「歓待する、もてなす」意味合いも含まれているように思います。一方、「病院」を文字通りに解釈しますと「病いの施設」となりましょうか。
開設時には、この「病院」の暗い印象を払拭するために天理よろづ相談所病院『憩の家』と名付けられました。この理念に基づいて私どもは半世紀近く、全人的包括的医療を提供して参りました。
しかしながら、病気を患っておられ、苦しみ悩まれている患者さんに憩の場を提供することは、並大抵のことではできません。病気からの回復には高度な医療水準で治療に当たることが必要ですが、これは他の病院でも可能です。『憩の家』であるためには、医療従事者全員が患者さんを思いやり、心を込めた親切な姿勢がなければなりません。
近年では、臓器別の専門化が進み、医療は進歩していますが、専門外の領域はよく理解できないでは困ります。実際、複数の病気がある、また、過去に手術を受けられた方も多く、これらの方々の治療にはリスクを伴います。高齢者の場合には回復が遅れる、あるいは、そもそも治療するが困難なこともまれではありません。このような個々の患者さんの診療にあたっては、皆様に理解していただけるように説明を致します。患者の皆様のご理解と協力がなければ、良い医療は達成できないのです。
一緒になって病気に立ち向かい、少しでも『憩の家』を感じていただけるように、私どもは「患者さんを皆で親切に」の精神で、高度な医療を展開して参ります。




