看護部
リソースナースの活動
認定看護師等資格取得者の活動状況
(奈良県の看護師キャリアアップ等支援事業による)がん化学療法認定看護師の活動状況
外来化学療法室で約450件/月の化学療法を受ける患者の看護を行っています。治療中の点滴管理、副作用の状況を確認して患者さんとともに対策を考える等、安全・安楽に治療ができるよう医療者も含めてサポートしています。また、医師や薬剤師など他の職種と共に外来化学療法運営委員会の一員として、新しい治療法の審査や登録、化学療法室の運営を検討しています。
現在は外来診療棟で勤務しており、外来患者さんへの療養支援の他に、病棟と外来の連携や入院中の患者さんの看護に関する相談に応じるなど、横断的な活動を行っています。また、研修の企画・運営や、看護スタッフが行う研究のサポート、自分自身も看護研究に取り組むなど、慢性疾患看護の発展に尽力しています。
院内全体では、専門領域研修会の企画運営や週1回病棟と薬剤部をラウンドして現状の把握や相談に対応、緩和ケアチームメンバーとしてラウンドへの参加等、横断的に活動しています。院外では講演会の依頼も受けており、奈良県のがん化学療法認定看護師6名と共に県のレベルアップについても考え、活動していきたいと思っています。
キャリアアップを目指している看護師さんへのメッセージ
私ががん化学療法認定看護師を目指した理由は、化学療法を受ける患者さんに治療の意思決定や副作用対策等の支援方法を統一し看護職員の認識を高めたいと思ったからです。研修学校では教えてもらうというより自分達で自己学習することが多く、学習したことを発表し学びを共有していくという学習方法でした。自分の考えをまとめて言葉で伝える難しさや、「エビデンス」を追及する姿勢、治療やケアの意味づけの大切さを学びました。学校の半年間はとてもタイトなもので課題やテストが集中して辛いこともありましたが、一緒に悩み、頑張る仲間がいたので乗り越えることができたと思います。今まで、これほど勉強したかと思うほど集中できたし、終わってみるととても充実した期間でした。知識と仲間という財産を得ることができたと思っています。