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基本理念

病む人の“陽気ぐらし”をめざして

 人が病む時、それは単に身体だけが病んでいるのではありません。人には心があり、家族があり、社会の中でさまざまな役割を担っています。そのため、身体だけでなく人そのものに目を向け、その心や暮らしにも思いを届かせる必要があります。

 わが国で、そんな当たり前のことに目が向けられるようになったのは、ようやく近年のこと。いまでは、高度な医療の追求と同時に“全人医療”や“終末期医療”など、人間らしく生き、人間らしく生を終えられる医療を求める人が増え始めています。

 天理教の教えに基づいて運営されている天理よろづ相談所は、身体と心と生活に目を向け、「病だけでなく、病む人そのものに向かい合う」という“全人的”取り組みを、60年以上も前から続けて来ました。

 目指すところは、天理教が理想とする「陽気ぐらし」。そして病む人が心身共に安らかに憩える場であること。その実現に向けて、公益財団法人 天理よろづ相談所(別称「憩の家」)は、3つの部門から構成されています。高度な医療を提供する身上部、信仰に基づいて人々の苦悩の解決指導にあたる事情部、生活上の諸問題および医療従事者の養成に関する世話どりを行う世話部の3部が緊密に連携。医学と信仰と生活の3つの側面から悩める人々の救済を目指して、歩み続けています。

基本方針

個人の人格を尊重する全人的包括的医療の提供

  1. 「患者の皆様の権利と義務」を定めて提示しています。患者の皆様等は人格を尊重される一方で、医療関係者とともに療養に専念し、病院の療養環境の維持に協力をする義務を負わなければならないという姿勢で診療にあたっています。
  2. 説明と同意に基づく医療の提供、自己決定権を尊重する医療提供に努めています。
  3. 医療関係者としての自覚に基づき、皆様の個人情報の保護に努めています。
  4. 積極的に診療情報を開示し、皆様との信頼関係を築きながら医療を進めます。
  5. 相談所の組織を挙げて地域の多職種チームと協力して包括的医療を提供します。

 

医療安全に裏付けられた高度先進医療の提供

  1. 医療事故、院内感染の予防、対策に関する指針、規程、マニュアルなどを定めて安全な医療の提供に努めています。
  2. 優秀な医師、看護師など人材の確保、最新の医療機器を整備して、高度先進医療の提供に努めています。原則として、提供する医療は保険診療として認められているものとします。

 

医学研究、医療関係者の育成などの社会的貢献

  1. 医療の質を高め、患者の医療に寄与するために種々の臨床研究を行っています。
  2. 卒後臨床研修病院、各種学会の専門医育成のための研修施設として医師の研修を行っています。
  3. 医学生、薬学生、看護学生等の医療関係者教育機関の臨床実習施設になっています。
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