卒後臨床研修センター
当院のレジデント制度が開始されてから、研修運営事務やレジデントの世話どり等を事務員2名で「レジデントセンター」として業務していましたが、この度の新しい専門医制度が開始されるあたり、副院長をセンター長として、副センター長2名、事務員4名と人員拡充し「卒後臨床研修センター」を設置しました。
当センターは、初期研修も後期研修も効率よく進めることができるように症例管理や院外研修等の事務手続きを行っています。
当院の卒後教育システム
当院では昭和51年に全国に先駆けて総合診療方式による研修制度をスタートさせました。従来の専門科をローテートする研修方式では臓器別の診療になり、総合的に患者さんを診るトレーニングにはならないという反省から生まれたものです。
最初の2ヶ月間は総合病棟での基本研修期間としています。その後は、幅広い基礎的な臨床能力を身に付けるために、全員に内科、救急、外科、麻酔科、小児科、精神神経科、産婦人科を研修することを必修としています。各研修のカリキュラムはできるだけ見学は排して自らが判断し実践する場を与えています。例えば4ヶ月間の麻酔科研修では約130例の全身麻酔、約60例の硬膜外麻酔を自らでかけています。救急研修は、2年間を通じて夜間、休日の救急診療を行います。なお2年次には、本人の希望に応じて2ヶ月間の選択研修の期間を設けています。
研修当初に全員が同じ釜の飯を食うことになるので、研修医間の連帯感は強く、気軽に相談ができ、ストレス解消の一助となっています。 また研修医を対象とした実践的な教育講義を週2回、年間約80回実施しています。さらに、スムーズな研修が行えるように研修医を直接指導あるいは研修を支援する部門として総合診療教育部が設置されています。
トピックス
- 2019.1.24
ジュニアレジデント 城間京香先生 第222回日本内科学会近畿地方会若手奨励賞(初期研修医)最優秀賞 受賞 - 2018.10.16
内科ローテイトシニアレジデント 中山洋一先生、第221回日本内科学会近畿地方会若手奨励賞(後期研修医)優秀賞 受賞
教育行事
早朝症例カンファレンス(朝カン)
- 総合病棟入院全患者を紹介
- 総合診療教育部スタッフとともに多角的に検討
教育講義
週2回、1時間分、年間約80回。1年次ジュニアレジデントを対象に、専門科スタッフやシニアレジデントが行う。
RCB(Resident Coffee Break)
- 週1回、レジテント関係者全員が集合
- ジュニアレジデントとシニアレジデントが研究発表
- 各種連絡事項の伝達、レジデントに関わる重要事項についての討論
CPC
病理部門の全面的な協力、援助のもとレジデントが中心になって企画運営し、年7回開催。
その他
超音波実習、ICLS(年数回)、模擬患者とのコミュニケーションセミナー等。
天理よろづ相談所病院 卒後初期臨床研修プログラム(16名)
総合病棟(10ヶ月)、救急外来研修(2年間を通じて月3-4回の当直)、地域医療研修(1ヶ月)、麻酔科研修(4ヶ月)、外科研修(2ヶ月)、小児科研修(2ヶ月)、CCU・循環器研修(2ヶ月)、精神神経科研修(3週間)、産婦人科研修(1週間)、選択研修(2ヶ月)
勤務時間及び処遇
- 勤務時間:8時30分~17時
※ただし、レジデントは24時間オンコールの精神で研修に務めるものとする。
(早朝症例カンファレンスは7時30分から) - 社会保険:研修期間中は健康保険、厚生年金保険及び雇用保険に加入
- 宿 舎:独身者はレジテント専用宿舎に入居するのが原則(有料)。
- 食 事:院内職員食堂を利用(有料)
初期臨床研修修了後の進路
当院の後期臨床研修(シニアレジデント)制度は、ジュニアレジデント制度開始に併せて昭和52年度より開始され、当院で初期臨床研修を終了した医師の多くがシニアレジデントに進んでいます。
指導医に聞く
ジュニアレジデント募集案内パンフレット
お問い合わせ先
・研修プログラム等のお問い合わせ 卒後臨床研修センター
E-mail:rejisen●tenriyorozu.jp(●を@に変更してお送りください)
・見学、実習等のお問い合わせ 人事課
E-mail:jinji●tenriyorozu.jp(●を@に変更してお送りください)