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脳卒中診療部

概要

病床数

 厚生労働大臣の定める施設基準を満たす脳卒中ケアユニット(SCU: Stroke Care Unit)として当院東西病棟一階の救急外来の隣に位置しています。運用病床数は2022年度より3床増床して、現在12床です。さらにSCU内に専用のリハビリテーション設備も併設しています。

 

患者内訳

 年間500名以上の患者さんが入室し、その内訳は脳梗塞が75%、脳出血が25%です。くも膜下出血は術後には集中治療室(ICU)に入ることが多いですが、全身状態によってはSCUに入室します。

 

24時間体制で治療

 当院では脳卒中ホットラインが救急隊と直接つながっており、一般の救急を介さずに直に脳卒中医が受け入れることで『断らない脳卒中救急』を実現しています。特に2015年に脳梗塞治療を劇的に改善させるステント型の血栓回収機器(ステントリトリーバー)の価値が世界で報告されてからは、急性脳動脈閉塞に対して積極的に脳血管内治療を行い、1分でも早く『時短に』再開通させることを目標に掲げています。24時間、365日体制で、脳卒中診療医が2名以上常駐することで、必要な複数の行程を手分けして治療に当たります。また呼び出しではなく、当直の診療放射線技師と看護師が検査、治療を担当します。急性期脳血栓回収療法の症例数は毎年増加傾向で、2023年では106例の治療件数があり、再開通率は96%と非常に良好な成績が得られています。院内での初期対応の時短も進み、搬入からMRI施行までの時間は17分、カテーテル室での血栓回収治療開始まで55分、再開通までは99分にまで短縮しています。

 当院では急性期脳卒中症例に対して、3テスラMRIでの緊急検査を基本としています。小さな初期脳梗塞の診断や、造影剤を使わずに脳血管病変の検出ができるだけでなく、脳卒中の病態や、脳血管内治療の治療戦略を判断する上でもMRIのメリットは大きいです。また、SCUでの治療が脳卒中患者さんの予後の改善につながることが証明をされています。SCUに入室した後は、脳神経外科医、脳神経内科医、看護スタッフ(常時3床につき1名の専従看護師を配置)、リハビリ技師(専任療法士による早期リハビリ)などが協力して24時間体制で治療にあたります。救急診療科、総合内科、放射線科、循環器内科、心臓血管外科などのサポートのもと、高いレベルでの急性期治療が可能となっています。

 

認定施設

 当院は地域の医療機関や救急隊からの要請に対して24時間365日脳卒中患者さんを受け入れて、急性期脳卒中診療担当医師が患者搬送後速やかに診療(rt‐PA静注療法や機械的血栓回収療法を含む)を開始できる施設である「一次脳卒中センター (PSC) コア」(PSC: Primary Stroke Center)に認定されています。

 

面会についてのお願い

 患者さんの状態に応じて面会をしていただいていますのでお申し出ください。

面会時間

 午前7時~8時、午後3時~4時、午後7時~8時の1日3回です。これに加えて休日は午前10時~10時30分とさせていただいています。

入室時

 手洗いやガウンの着用などが必要な場合もありますので、SCU看護師にお申し出ください。

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