精神神経科
概要
「心の健康」「心のケア」
近年、様々な分野で「心の健康」「心のケア」が重視されるようになり、精神神経科に注目が集まっています。現代人の病気の悩みといえば、主に、がん、生活習慣病、そしてうつ病などの心の病気です。がんや生活習慣病は多くの診療科で診療していますが、心の病気を診るのは精神神経科と心療内科の2科に限られます。このことからも精神神経科の重要性がご理解いただけると思います。また、成年後見制度や精神鑑定など司法の分野でも精神神経科は重要な役割を果たしています。
一人の患者さんを全人的に把握
さらに、精神神経科は精神症状に注目しますが、精神症状は患者さんの生活や人生と切り離しては考えられないため、一人の患者さんを全人的に把握する視点が必要になります。これは専門分化の著しい現代の医療を補うものであると考えます。
外来受診日と担当医
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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一部の院内紹介患者のみ | |||||
1診 | 奥村和夫 | AM.奥村和夫 | 岩本 | AM.奥村和夫 | |
2診 | 溝越 | 橋本和 | 今井 | 溝越 | 岩本 |
3診 | 宮﨑 | AM.今井 | 橋本和 | ||
初診 | 岩本 | 今井 | 宮﨑 | 溝越 | |
備考 |
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特色
真摯に、丁寧に向かい合います
現在、専門的な特殊な治療は何も行われていませんが、スタッフ一同、一人一人の患者さんとできる限り真摯に、丁寧に向かい合って行きたいと願っています。不十分な点も多々ありますが、一つずつ解決していくつもりです。よろしくお願いします。
白川分院B棟で外来から入院まで一貫した治療とケア
- 精神神経科は白川分院B棟(精神神経科病棟)にあります。外来から入院まで一貫した治療・ケアを行っています。
- はじめて受診される方の最初の診察(初診)を重視しています。初診に十分な時間を割くため、予約制にしています。予約は精神神経科外来に電話していただけば取ることができますが、予約から診察までかなりの期間が空くことがあります。お急ぎの方には申し訳ありませんが、限られた時間の中で診察の質を維持していくためにはやむを得ないことと考えています。ご理解をお願いします。
- 診療内容は、薬物療法と短時間の精神療法が中心です。入院では作業療法、レクレーションも行っています。臨床心理士による心理検査やカウンセリングは医師が慎重に適応を判断して実施しています。適応がないと判断される場合は、ご希望があっても実施しないことがあります。アルコール・薬物依存の専門的治療、児童思春期の患者さんに対する専門的な治療、うつ病のリワークプログラム、認知行動療法、通電療法などは行っておりません。
- 緩和ケア(病気やその治療に伴う苦痛を和らげることを中心としたケア)や天理よろづ相談所病院本院の入院患者さんの診療を通じて他の科との連携を積極的に図っています。レジデント(研修医)の研修を行い、精神医療を身近に感じてもらうことで精神障害に対する偏見の軽減に取り組んでいます。
- 外来・入院を通じて、医師を中心に、看護師、作業療法士、臨床心理士、精神保健福祉士、薬剤師などが連携しながらチームで治療を進めています。和気藹々とした和やかな雰囲気の中で情報交換を緊密にできるよう心がけています。
- 外来患者さんのお薬の調剤はすべて院外薬局でお願いしています。かかりつけ薬局を持つことで複数の病医院からの重複処方や飲み合わせの問題がなくなると考えています。
トピックスなど
白川分院B棟交流祭
平成22年10月16日(土)精神神経科病棟で患者さんとその家族の方を中心に交流の場を持ってもらおうと今年初めて企画、開催いたしました。約70名の方がご来場くださいました。クッキーや豚汁を準備、天理教校学園高校雅楽部による雅楽演奏、アミーゴスアンドマカマカによるフラダンスとフォルクローレ演奏、カラオケ、地元授産施設のバザーなどもあり楽しい1日を過ごすことができました。今後恒例にしていき、呼びかける範囲も少しずつ広げていきたいと考えています。
サロンの開設
通院患者さんを中心に日常的に交流の場を提供したいと考え、外来の一室をサロンとして開放しています。机、いすと掲示板を置いています。外来待ち時間の間などに気軽にご利用ください。
パネル展示
病気や薬に関する知識をパネルにして外来の待合室もしくは上記のサロンに掲示する準備をしています。
私たちの側から皆さんにいろいろな情報を発信していきたい、白川分院B棟を多くの人が集まり、交流できる場にしていきたいと願っています。