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医療安全管理

 

重要なお知らせ

ISO80369-3経腸栄養関連コネクタ製品の変更について

 先般、「経腸栄養分野の小口径コネクタ製品の切替えについて」(平成30年3月16日付け医政安発0316第1号、薬生薬審発0316第1号、薬生機審発0316第1号、薬生安発0316第1号)が発出され、経腸栄養関連コネクタにおいて、従来の医薬発第888号の適合した形状から、ISO80369-3に適合した形状に変更することが決定されました。従来の規格は2021年11月末で販売終了となる予定であり、新規格への切替えが必要です。
 当院では、2020年11月1日から新規格製品を導入し、順次切替えを行う予定です。製品の変更に際し、お手数をおかけしますがご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

医療安全管理の基本的な考え

 本院の基本方針の一つは全人的包括医療の提供と高度先進医療の提供によって、患者の皆様の健康回復に貢献することです。当然、高度かつ先進医療の提供は適切かつ安全な医療に裏付けられていなければなりません。このために、本院は患者の皆様の安全を第一に考え、医療安全管理マニュアルを作成し、医療安全管理体制を整備し、医療安全管理部門の設置、インシデント報告体制、インシデント対応体制、医療安全管理に係る職員研修体制を確立するなど、組織をあげてインシデント防止等の安全管理に取り組んでいます。

 職員個人も病院組織の一員として自己の役割を認識し、本院の医療安全管理対策へ積極的かつ主体的に参加する責務を負っており、日常の診療においては適切かつ安全な医療の提供を実践し、また医療安全管理のための研修などに努め、本院を受診される患者の皆様の期待に応えるために最善の努力をしています。

 また、本院はインシデントの発生した場合に備えて、患者さんの被害を最小限に止めるべく、迅速・適切な対応ができる体制の充実に努めています。インシデントの発生した場合には、本院、職員は、医療従事者としての基本的な倫理観に基づいて、患者さん、御家族等に誠実に対応いたします。それとともに、職員は本院のインシデント報告制度に則ってインシデント報告を行います。病院はインシデント報告を収集、分析してインシデントの防止、対応に活用しています。

 さらに、本院は患者相談窓口(患者総合支援センター窓口)を常設して、患者の皆様等からの診療、接遇などに対する御相談、意見を受け、これらを医療安全管理の推進に活用しています。 良質な医療を提供する医療安全管理体制の充実を図り、患者の皆様からの信頼を高める責務を果たしていきます。

 

当院のインシデントの定義

医療事故

 医療の全過程において発生する、通常起こりえない、身体的、心理的被害をもたらした人身事故を指す。診療を受けている疾患とは関係なく院内で隅々起こり、身体的あるいは心理的被害をもたらした人身事故を含む。過失の有無は問わない。
  

ヒヤリハット

 日常診療の場で、作為、不作為の事故をもたらしうるが、幸い未然に気づかれて、患者さんに及ぶことがなかった医療行為。身体的、心理的被害を生じなかった人身事故を指す。
 

インシデント

 上記の医療事故、ヒヤリハットの総称とします。

 

医療安全管理に係わる体制

 天理よろづ相談所病院の医療安全管理に係る院内組織図

 

医薬品および医療機器に係る安全管理のための体制

 医薬品の安全管理体制、医療機器の保守点検・安全使用に関する体制を確保するために、医薬品安全管理責任者、医療機器安全管理責任者を配置し、実働しています。

 

医療安全管理委員会

  • 本院の医療安全管理の中心的役割を果たす役割を持つ委員会です。
  • 統括医療安全管理者(委員長)を中心に薬剤部長、内科系、外科系から数名ずつの医師、看護部長、事務長、医療安全管理室専従看護師らで構成されています。

 

医療安全推進部会

  • 医療安全管理体制を実効あるものとするために委員会の下に設け、インシデント防止、インシデント事例の分析等の事務を所掌します。
  • 医師、薬剤師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、事務職らで構成されています。

 

医療安全管理マニュアル検討部会

  • 医療安全管理マニュアル検討部会を実効あるものとするために委員会の下に設置し、必要に応じてマニュアルの修正、改定、追加の検討を行います。
  • 医師、薬剤師、看護師、診療放射線技師、臨床検査技師、事務職らで構成されています。

 

院内救急蘇生小委員会

  • 院内急変に関わるインシデント防止対策を実効あるものとするために委員会の下に設置し、必要に応じて院内急変に関わるインシデント事例の分析及び防止策の検討、院内教育及びマニュアルの検討等の事務を所掌します。
  • 医師、看護師、臨床工学技士、事務職らで構成されています。

 

MRI安全管理委員会

  • MRI検査関わるインシデント防止対策を実効あるものとするために委員会の下に設置し、必要に応じてMRI検査に関わるインシデント事例の分析及び防止策の検討、院内教育及びマニュアルの検討等の事務を所掌します。
  • 医師、磁気共鳴専門技術者、診療放射線技師、看護師、事務職らで構成されています。

 

医療安全管理室

  • 医療安全管理委員会の庶務、医療安全管理委員会の指示をうけて組織横断的にインシデントの再発予防、対応の実務を担当しています。
  • 室員は、医師(室長)、薬剤師、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士、臨床検査技師、事務職らで構成されています。(専従看護師以外は兼務)

 

医療安全管理室の業務

  1. 医療安全管理委員会、医療安全推進部会、医療安全管理マニュアル検討部会、院内救急蘇生小委員会及びMRI安全管理委員会で用いられる資料及び議事録の作成及び保存、その他委員会、部会の庶務に関すること
  2. インシデント等に関する診療録や看護記録等への記載が正確かつ十分になされていることの確認を行うとともに、必要な事項を医療安全管理委員会に報告すること
  3. 患者や家族への説明などインシデント発生時の対応状況について確認を行うとともに必要な事項を医療安全管理委員会に報告すること
  4. インシデント等の原因究明が適切に実施されていることを確認するとともに、必要な事項を医療安全管理委員会に報告すること
  5. インシデント報告書の受付、保管に関すること
  6. その他医療安全対策の推進に関すること

 

その他医療安全対策の推進に関すること

  1. 医療安全管理室の業務に関する企画立案および評価を行う。
    院長、統括医療安全管理者、医療安全管理委員会の指示に基づき、年度毎の医療安全管理室の業務計画を立案し、その評価を行い、定例の医療安全管理委員会に報告する。
  2. 定期的に院内を巡回し各部署における医療安全対策の実施状況を把握・分析し、各部門における医療安全対策の実施状況の評価に基づき、医療安全確保のために必要な業務改善計画を作成し、定例の医療安全管理委員会に報告する。
  3. 医療安全管理委員会の構成員および必要に応じて各部署の医療安全管理担当者とともに業務改善計画書に基づく医療安全対策の実施状況および評価を行うカンファレンスを週1回程度開催し、その内容を記録する。
  4. 各部署における医療安全管理担当者への支援を行い、それを記録する。
  5. 医療安全管理委員会との連携状況、院内研修の実績、患者等の相談件数および相談内容、相談後の取扱い、その他の医療安全管理者の活動実績を記録する。
  6. 医療安全対策に係る体制を確保するための職員研修を企画・実施する。
  7. 患者相談窓口(患者総合支援センター窓口)と密接な連携を図り、医療安全対策に係る患者・家族の相談への対応を支援し、患者等の相談件数および相談内容、相談後の取扱いを記録する。

 

医療安全管理に関する年間計画

  • 医療安全管理委員会:1回/月
  • 医療安全推進部会: 1回/月
  • 医療安全管理室カンファレンス1回:/週
  • 医療安全管理担当者全体会議:2回/年
  • 新規(中途)採用者オリエンテーション/適時
  • 輸血療法委員会:1回/2ヶ月
  • 輸血監査委員:適宜
  • 院内救急蘇生小委員会:1回/月
  • MRI安全管理委員会:適宜
  • 医療安全管理研修会(春・秋):2回/年
  • 医療安全推進月間(毎年11月):1回/年
    ※ 医療安全管理室が関係しているものを掲載

 

論文・学会発表

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