ごあいさつ
総長 挨拶
天理よろづ相談所病院では、心のケア担当の事情部、社会福祉等の支援担当の世話部と協働して、心身に亘る全人的医療の提供に努めています。職員一同は、「笑顔と親切」をモットーに、患者の皆様が療養に専念できるよう、医療者に不可欠な思いやりの心をもって接してまいります。
病院は、高度かつ適切な診療を提供するために、優秀な人材を確保し、知識、技術の研鑽に努められる環境を提供するとともに、手術支援ロボット(ダヴィンチ)やハイブリッド手術室をはじめとする最新で安全な医療機器、設備、薬剤などの整備に不断の努力を続けています。
また、安全確実な医療を提供するために、医療安全管理体制を整え、職員に対して医療安全の研修を行い、必要な医療機器などの整備に努めています。加えて、皆様の個人情報が漏洩することのないように、個人情報の適切な管理の態勢を整えています。
2017年1月から、患者の皆様への継続ケアの質向上を目指して「かかりつけ医ネットワーク」を創設しました。お住まいの地域のかかりつけ医療機関と当院とが役割分担を明確にし、2つのかかりつけ医として緊密に連携します。
患者の皆様には、診療を受けるにあたって、医師などの職員から医療に纏わるリスクも含めた十分な説明、助言を受けて納得された上で、自らの判断で治療方針、内容を決めて、療養に専念していただきますようお願いします。それとともに、入院中の諸規則を順守して、病院の円滑な診療遂行に御協力をお願いします。
院長 挨拶
令和7(2025)年4月1日付で院長に就任いたしました。昭和56(1981)年に鹿児島大学を卒業後、当院のレジデント制度第6期生として医師の基盤を築き、以来、循環器内科専門医として診療に従事してまいりました。
当院は、開設当初より臓器別の医療ではなく、患者さま一人ひとりに寄り添う「全人的医療」の実践に取り組んでまいりました。この理念のもと、当院独自のレジデント制度がスタートし、全人医療の先駆けとなる病院として高く評価されております。
時代とともに医療を取り巻く環境は急速かつ大きく変化しておりますが、当院の強みである「全人的包括医療」のさらなる充実を図り、2024年には病院機能評価を受審し、医療提供体制の整備を進めてまいりました。今後もTQM(Total Quality Management)委員会を中心に、医療の質向上に向けた継続的な取り組みを推進してまいります。
また当院は、奈良県地域医療構想の中で「地域の最後の砦」として、「断らない病院」を掲げ、高度先進医療および救急医療の提供に取り組んでおります。その使命を果たすためには、優れた人材の確保、安全性と先進性を兼ね備えた医療機器の導入が不可欠です。研究・教育体制の強化、医療安全の徹底にも努めております。
さらに、2025年4月より「地域医療支援病院」としての施設認定を受けました。これまで以上に地域に根ざした医療機関としての役割を強く認識し、「断らない病院」の理念のもと、地域医療へのさらなる貢献に努めてまいります。
当院の職員一同は、「憩の家」の設立理念に基づき、「笑顔と親切」をモットーに、患者さまの思いに寄り添った医療の提供を心がけております。そのためには、職員にとって当院が、やりがいと誇りを持てる、働きやすい職場であることが重要です。その実現に向けた環境整備・改革にも、引き続き注力してまいります。
結びにあたり、これまで先達が築き上げてきた病院の良き伝統を継承しつつ、患者さま・地域・職員から信頼され、愛される病院を目指して邁進してまいります。今後とも、皆さまのご理解とご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。