消化器検査 上部消化管検査 内視鏡検査 上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)は、口から挿入した内視鏡で食道、胃、十二指腸の内面を観察し、炎症、潰瘍、ポリープや癌などの病変があるかどうかを調べる検査です。 生検検査 内視鏡検査で、病変を認めた場合には、必要に応じて粘膜組織のごく一部を採取して、病理専門医の診断を求めます。また、色素を散布して詳細に観察することもあります。 *上部消化管検査で、内視鏡検査を選択され、生検検査を受けた時は10,500円の追加料金が発生します。 食道・胃・十二指腸透視検査 バリウムを飲み、レントゲン撮影をすることで上部消化管の病気を発見する手がかりとします。さらに詳しい検査が必要なときは内視鏡検査を受けて下さい。 便潜血 消化管出血があるかどうかを調べる検査で、主に大腸ポリープや大腸癌の診断上大切な検査です。胃潰瘍や胃癌などでも陽性に出ることがあり、また単に痔出血や月経血などにも反応することがありますので、心当たりの方は再検査のときにお申し出ください。 腹部超音波検査 <肝臓> 所見として頻度の高いものは、脂肪肝、のう胞(液体の内容物を含む球状の袋)血管腫などがあります。肝癌との識別が困難な場合には、CTなどの精密検査が必要です。特に、B型やC型の肝炎ウイルスによる慢性肝炎の方は、定期的な検査が必要となります。 <胆のう> 胆のうはポリープが多く発見されますが、1cm以上のポリープは、がんのある頻度が増加するため、胆のうの手術が必要となることもあります。また胆石もよく見つかりますが健診で発見される胆石のほとんどは、症状もなく心配ありません。ただ、大部分の胆のう癌には胆石が混在しています。胆のう癌の頻度は少ないのですが、胆石のある方は定期的に検査をして確認しておくことが大切です。 <膵臓> 膵臓の大きさや形、また膵管の太さなどを観察します。 腫瘤や膵管拡張を認めた場合は精密検査が必要となります。 しかし、膵臓は胃の後ろに位置していることもあり、観察しにくい場合があります。 <脾臓> 脾臓の大きさを観察します。 感染症や肝臓病、白血病などの腫瘍性病変により大きくなることがあります。 <腎臓、膀胱、前立腺> 超音波で腫瘍、結石、のう胞などの有無を観察します。腎結石は小さくて症状がなければ経過を観察します。大きくて症状があれば、衝撃波による破砕治療などが必要になる場合があります。