耳鼻咽喉科
研究と業績

論文・学会発表

現在の治療が適切であるか、また治療による合併症をなるべく減らすことができないか

 当科では現在の治療が適切であるか、また治療による合併症をなるべく減らすことができないか、という一般臨床医にとって非常に重要なテーマを大事にしており、色々な臨床研究を行っております。たとえば悪性腫瘍(癌)の治療が適切であるかを検討するためには、過去何年かの治療成績を解析し、そこに問題点があるようならフィードバックをかけて今後の治療に生かしております。また放射線・抗癌剤治療では痛みが問題となることが多く、痛みのために治療が遂行できない方がおられましたが、痛みの研究を行うとともに痛み対策を講じ、そして抗癌剤の量の適正化を図っております。他にも腫瘍の診断における穿刺吸引細胞診の診断能力を向上するべく新しい機器を開発したり、声がれなどの音声障害の程度を診断するプログラムを開発したり、顔面神経麻痺の程度を診断する積分筋電図を開発しております。また、耳鼻咽喉科医のスタイルを変えるべく、耳鼻咽喉科医の象徴であるものの古色蒼然たる額帯鏡の使用をやめて、代わりに我々が開発し、㈱モリタ製作所より販売されているカーボンリングライトを2004年9月より全面的に採用し、診療自体がスムーズに行える努力をしております。他にも電子内視鏡、ハーモニック・スカルペルなど超音波凝固装置、耳鼻咽喉科専用コントラバス型手術顕微鏡2台、赤外線CCD平衡機能検査装置などといった最新医療設備を導入し、医療の効率化を目指しております。
 地域の基幹病院として、地域連携は重要な課題であります。頭頸部悪性腫瘍治療後で緩和治療を必要としている方への支援は近年難しい問題を抱えています。近隣の開業医や病院医師との研究会や勉強会を通じて良好な関係を築く努力は必要であり、病病・病診連携を一段と進めていく必要がいります。他には、入院診療のパス化は100%達成できているのですが、各種疾患の診療手順の標準化は鋭意推進中であります。これら取り組みにより効率的な診療が可能になるとともに、医療事故の減少が期待できます。今後の課題は多くありますが、患者本位の心のある医療と低侵襲治療の実践に取り組んでいます。

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