消化器外科
研究と業績

論文・学会発表

手術症例数

平成16年 平成17年 平成18年 平成19年 平成20年 平成21年
食道切除 14 19 15 12 3 7
胃切除 171 174 175 158 118 137
  開腹胃切除 168 171 167 134 87 90
  腹腔鏡下胃切除 3 3 8 24 31 47
  内視鏡的治療 28 59 64 54
  腹腔鏡手術の割合 1.8 1.7 4.6 15.2 26.3 34.3
大腸切除 174 177 175 159 144 153
  腹腔鏡下大腸切除 3 9 19 84 105 110
  腹腔鏡手術の割合 1.7 5.1 10.9 52.8 72.9 71.9
  開腹結腸切除 115 106 115 51 28 35
  腹腔鏡下結腸切除 3 8 16 62 69 77
  開腹直腸切除 56 62 41 24 11 8
  腹腔鏡下直腸切除 0 1 3 22 36 33
肝(かん)切除 30 29 32 29 31 32
膵(すい)切除 16 19 26 18 24 20
脾(ひ)臓摘出 0 4 4 2 4 7
胆嚢(たんのう)摘出 171 188 169 181 167 210
  開腹胆嚢摘出 73 77 55 52 69 115
  腹腔鏡下胆嚢摘出 98 111 114 129 98 95
ヘルニア手術 160 155 165 169 143 149
痔手術 26 21 21 23 16 12
虫垂切除 50 46 45 43 34 46
乳房切除 93 102 78 103 96 122
  • 年間1000例以上の手術を行っております。
  • 最近の傾向として腹腔鏡下手術の症例が増えており、入院期間が短縮しています。
  • 治療方針については、消化器内科、放射線科との協議の上、患者さんにもっとも適した治療を選択するように心がけております。

臨床研究、臨床試験への協力のお願いについて

 医学は常に進歩しています。新しい薬、手術機器、技術などが、日進月歩で開発されてきています。しかし、「その治療が患者さんに本当に安全で、有益なのか?」を見極めることは決して簡単なことではありません。新しくて一見良さそうに見える治療法であっても、 実際には、従来の治療に比較して効果が低かったり、思ったよりも副作用が強かったりすることはよく経験されることです。多種多様の治療方法の中から、どれが、最も患者さんを治療するに当たって有効であるかどうかを確かめるために行われるのが臨床研究や臨床試験です。現在に至るまで、日本中、世界中で多くの臨床試験が行われており、医学の進歩につながっています。今、私たちが、患者さんに行っている治療法は原則として、「治療ガイドライン」というものに従っていますが、そのガイドラインは世界や日本で行われた数々の臨床試験の結果に基づいて作成されています。

 「臨床試験」というと堅苦しく、「人体実験」という言葉を思い浮かべる方もおられるかもしれません。しかし、「臨床試験」の目的は、複数の患者さんに、ある新しい治療を、「プロトコール」という決まりごとに従って同じように行って、その治療の効果を評価することです。臨床試験の内容によっても異なりますが、当科で行っているものの場合には、通常その治療は保険適応となっているもので、日常でもすでに行われており安全性に関してもある程度定まったものであり、いわゆる「新薬」の治験と呼ばれるものとは異なります。臨床試験は、われわれの施設単独で行われるものもありますが、ほかの多くの施設との協同で行われるものもあります。

 当科では医学の進歩につながる医学研究を積極的に行っていくのが施設としての責務と考え、全国規模の臨床試験や京都大学との共同による臨床試験に参加しています。当科にてのご加療を希望される患者さんには、主治医から臨床試験への参加を依頼させていただくこともあるかと思いますが、当科のそのような社会的役割を御理解いただき、ご協力いただければと願っております。なにとぞ宜しくお願い申し上げます。

現在当科で行っている臨床試験は以下の通りです。

胃疾患

  1. StageⅢ胃癌に対する術前ティーエスワン+シスプラチン併用化学療法の第Ⅱ相臨床試験(KUGC-03)
  2. 消化管間質腫瘍(GIST)患者を対象としたイマチニブによる術後補助療法の1年間投与と6ヵ月間投与のランダム化第Ⅱ相試験(近畿GIST研究会)

 

大腸疾患

  1. 腹腔鏡補助下大腸切除術における予防的抗菌薬投与法設定の為の無作為化比較試験 第Ⅲ相試験(JMTO-prev07-01)
  2. StageⅢ結腸癌治癒切除例に対する術後補助化学療法としてのUFT/Leucovorin療法とTS-1療法の第Ⅲ相比較臨床試験(ACTS-CC)
  3. StageⅡ大腸癌に対する術後補助化学療法に関する研究第Ⅲ相臨床試験(SACURA)
  4. 術後補助化学療法におけるフッ化ピリミジン系薬剤の有用性に関する比較臨床試験(治癒切除直腸癌に対するUFT 療法とTS-1 療法との比較検討)(ACTS-RC)
  5. 切除可能大腸癌肝転移症例に対する術前m-FOLFOX6療法 Feasibility Study

消化器外科 ロボット支援下胃がん手術(da Vinci Surgical System)

 当科では手術支援ロボットであるda Vinci Surgical System(Intuitive Surgical社、以下da Vinci)を用いた胃がん手術を行っています。

 da Vinciは米国を中心に普及しており、米国では前立腺がん手術の約90%がda Vinciで行なわれています。近年日本でも泌尿器科領域においてda Vinciによる前立腺がん手術が保険収載されたことを受けて急速に普及しつつあり、当院でも2014年より稼働しています。限られた施設ではありますが、消化器外科領域や婦人科領域においても適応が拡がりつつある状況です。
 da Vinciを用いた手術は従来の腹腔鏡手術に比べて術野の3D化、手ぶれ補正、手術鉗子の多関節化など様々なメリットがあるため、術者はより実際の視野に近く自由な操作性で手術を進めることができます。それらの恩恵を受けてより緻密かつ繊細で安全な手術が可能になると期待されています。当科では従来より胃がんに対する腹腔鏡下手術に積極的に取り組んでおり、根治性を失わずにより低侵襲な手術を実施できるよう心がけていますが、さらなる安全性、根治性、低侵襲性の追求のためda Vinci手術を導入いたしました。
 現在、da Vinciを用いた胃がん手術(ロボット支援下胃がん手術)が先進医療として国内施設で臨床試験が進んでいる背景もあり、当科においても2016年8月よりStageⅠの胃癌を対象にロボット支援下胃がん手術を開始していますが、今後は進行度の高い胃癌に対しても適応を拡大していく予定です。

 当院では胃がんに対する手術は年間約110件行っておりますが、ロボット支援下胃がん手術の執刀はda Vinciの使用を正式に認められた医師が行います。 ロボット支援下胃がん手術は現在はまだ保険医療の適応がないため手術を受けられる方には若干の自己負担分をお願いしておりますが、詳細については担当医(水曜外来:門川、愛須)にお尋ねください。




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