もどる
ホーム ホーム > 病院の特徴 > 特色と活動 > 包括的ケア管理

包括的ケア管理

概要

天理よろづ相談所病院チーム医療体制

包括的ケア管理 Total Care System(TCS)

  1. 理念

     当院には多数の患者さんが入院されます。入院される患者さんはそれぞれ違った病気を持っておられ、治療法も違っています。しかし、栄養、床ずれ、呼吸、疼痛緩和、入院生活などすべての患者さんに共通する様な事柄も多くあります。当院では、このような共通の事柄に対しては色んな職種が参加するチームを組んで院内全体で同じような質の高いお世話(ケアと言います)をさせていただいています。それを、包括的ケア管理体制(TCS)と呼んでいます。この包括的ケアに関わる職員は、それぞれの診療科医師および病棟看護師と連携して、患者さん・ご家族に対して十分な説明をして科学的根拠に基づいたケアを行います。

     各診療科で行われる治療を含めた専門的ケアを縦糸にたとえれば、この包括的ケアはいわば横糸になります。このようにして、患者さんを縦糸と横糸からなる網でケアするというイメージです。この体制は、当院の基本的方針であります全人的医療の実践につながっています。


  2. 組織

     院内全体の共通する事柄を横断的にケアすることを推し進めるために、以下のような体制を取っております。即ち、包括的ケア管理員会の下に、栄養、褥瘡(床ずれ)・創傷、疼痛緩和、呼吸、入院生活にかかわるケアを担当するケア対策チームを設置して活動しております。当院ではそのほか、院長直属のチームとして感染対策、院内救急に従事するチームも活動しています。(下図参照)。


     さらに、各病棟などの臨床現場には、各チームとの連携的役割およびケアの実践と啓蒙にあたる担当看護師(リンクナースと言います)を配し、よりきめ細かなケアの向上を図っています。



  3. ケアチーム

     各ケアチームは全人的包括的ケアの充実を目的に、各々の役割を果たしています。また他のケアチームと連携して各診療科の医療を支援、補完しています。


  4. その他の医療チーム

     病院長直属の委員会に所属するチームには次の2つがあり、各々ケアの向上に努めております。

    • 院内感染対策チーム(ICT)
    • 院内救急チーム(ドクターハリー体制)
      院内各部署で緊急対応を要する患者が発生した場合、その現場での対応が十分でないと判断された時、要請で関連医師が駆けつけ、適切な処置を行う体制です。これをドクターハリーと呼んでいます。

ページの先頭へ