看護部

看護研究説明書、同意書、同意撤回書等
研究説明書、同意書、同意撤回書の使い方
- ひな形には、「事例報告についてご協力のお願い」「○○○○に関する研究協力のお願い(アンケート)」「○○○○に関する研究ご協力のお願い(インタビュー)」「同意書」「同意撤回書」があります。
- ひな形の文章は、必要と思われる事柄について記述しています。研究の内容(種類)によって不必要な文章は削除し、追加が必要な場合は文章を追加して使用してください。
- 質的研究(インタビュー)で、インタビュー内容により、研究参加に伴う危険または不快な状態が予測される場合は、その旨を説明に加えて下さい。
- 研究者は、利益相反に関する状況を対象者に説明する必要があります。利益相反がある場合は、説明書に“この研究は、○○から研究者所属の看護部へ研究費の補助を受けています。”などと記載し説明して下さい。利益相反がない場合は、ひな形を参考に記載して下さい。
- 「同意書」は署名をいただいた後、コピーして原本を保管し、コピーしたものを対象者(参加者)に渡してください。
- 「同意撤回書」の返送を郵送で使用する場合は、切手付き封筒を一緒に渡すなど配慮が必要です。
利益相反(COI)とは、臨床と企業間での共同研究の場合に公的利益(得られる成果を社会に還元する)と私的利益(個人が取得する金銭、地位、利権など)が研究者個人の中に生じる状態をいいます。例えば、(1)企業から無償で器材の提供や借用を受けた (2)企業等から実施料や寄付等の金銭収入を受けたなどがあります。経済的な利益関係などにより、データ改ざんや特定企業の優遇など、研究に弊害が生じることが問題となります。
<参考文献>
- 鈴木幸子、江藤夏子:論文作成のポイントと倫理的配慮、論文作成支援講座、第47回日本看護学会ヘルスプロモーション学術集会抄録集p70-75(2016)
- 厚生労働科学研究における利益相反の管理に関する指針、厚生労働省HP、(2016,12,20閲覧)