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血液内科

概要

様々な薬が開発されています

 血液のがんは「造血器腫瘍」ともよばれ、抗がん剤を用いた化学療法が奏功します。従来からある抗がん剤に加えて、腫瘍細胞に特異的な分子を狙い撃ちにするお薬(分子標的治療薬)も次々に開発されています。

 

治療方法

化学療法で治癒が期待できない疾患

 自家幹細胞移植を併用した大量化学療法や、同種造血幹細胞移植(移植片は骨髄、動員末梢血幹細胞、臍帯血の3種類です)を実施します。

再生不良性貧血

 特殊なお薬を用いた免疫抑制療法を行います。特発性血小板減少性紫斑病には、ステロイドホルモン剤に加えて新規薬剤が導入されています。

悪性リンパ腫、多発性骨髄腫、骨髄異形成症候群

 定期的な化学療法は外来化学療法室で実施しています。慢性骨髄性白血病は当初から外来で治療を開始しますので入院する必要はありません。

 

最も適した治療法を選択します

 治療方針は、日本血液学会の「造血器腫瘍診療ガイドライン」に準拠しますが、個々の患者さんに最も適した治療法を選択することはいうまでもありません。近年は高齢の患者さんが多いので、ガイドラインに記載された標準治療が最適の治療であるとは限らないからです。

 

各データ

来院データ

1日の外来患者数:約50人

入院患者数:40~50人

平成28年(2016年)の新規の入院患者数

急性骨髄性白血病 36人

急性リンパ性白血病 7人

骨髄異形成症候群 12人

悪性リンパ腫(ホジキンリンパ腫を含む) 106人

多発性骨髄腫と類縁疾患 21人

再生不良性貧血 8人 などで、造血器腫瘍の患者さんが大半を占めます。

医師の資格

 大野・赤坂・飯岡・丸山は日本血液学会が認定した血液専門医、大野・赤坂・飯岡は指導医の資格を与えられています。

施設認定と登録

 日本血液学会の血液研修施設と日本骨髄バンクの非血縁者間骨髄移植診療科・採取施設の認定を受け、さい帯血バンクの移植施設に登録しています。

対応疾患

 血液のがん(急性白血病、慢性白血病、骨髄異形成症候群、悪性リンパ腫、多発性骨髄腫)、造血不全または難治性の貧血(再生不良性貧血、骨髄異形成症候群の一部)、血小板減少症(特発性血小板減少性紫斑病)などの「血液の病気(血液疾患)」の診療を担当します。

 病棟は病院本館の南44病棟にあり、クリーンルームを12床備えています。

外来受診日と担当医

◯□
初診・再診
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初診・再診
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初診・再診
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初診・再診
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初診・再診
1診 大野 赤坂 AM.赤荻 大野 赤坂
2診 小谷 右京 丸山 飯岡 右京
3診 造血幹細胞移植後長期フォローアップ(LTFU)外来【完全予約制】
4診 不定 髙橋 AM.大野
(2・4週)
(予約のみ)
丸山(1・3・5週)
小谷(2・4週)
備考
  • 女性医師は名前をカラーで表示しています。
  • 血液内科(専門内科)を受診するには紹介状が必要です
2022年04月01日 更新

特色

様々な検査を院内で実施しています

 白血病や悪性リンパ腫の診断は、骨髄標本や病理標本の形態観察だけでなく、フローサイトメトリーによる発現抗原の分析や、染色体・FISH・遺伝子検査のデータを総合して行います。大学病院を含む大半の医療機関はこれらの検査を外部の検査会社に委託していますが、当院では院内で実施していますので、医師と検査担当者が密接に連携することによって、迅速かつ詳細な診断を行うことができます。さらに、特異的な抗原発現や染色体・遺伝子変異に基づいた治療法の選択も可能になります。もちろん、これらの診断や治療法の選択が的確に行われたかどうかを常に検証しています。

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