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乳腺外科

概要

ようこそ 天理に

 乳癌は治療の手だてが年々増えています。
 これは、各人に最適な治療を決定する際に、考慮するべき点が多い事を意味しています。
 当院では乳癌治療のチームを1994年に結成し、病状に関する医療情報をチームが共有し、個々の患者さんに最良の治療をチームで決定しています。
 今後も乳癌治療に関連する診療科と連携し、診断から治療を支援致します。

 

所属スタッフ

 2014年6月から中国がんセンター・呉医療センターから山城 大泰先生が部長として着任しました。2015年2月から森井 奈央先生が医員として加わり稲本 俊先生、西村 理先生と共に4名で乳腺外科の診療を行なっています。詳しくはスタッフ紹介をご参照下さい。

対応疾患

当院における乳癌治療の歴史

 当院は「患者中心の医療」を理念として創設されました。

1966年

 現在の入院棟(本館南病棟)が開所し、以降の乳癌治療は腹部一般外科が、術後放射線治療を放射線科が担当しました。

1980年代

 乳癌が全身病であると認識されるに伴い、手術は縮小し、術後の予防的な治療(主に化学療法と内分泌療法)が普及しました。

1990年代

 本邦でも乳房温存療法(乳房部分切除術+放射線療法)が認知され、病状に合わせて各種の治療(手術、放射線治療、内分泌療法、化学療法など)を組み合わせる治療に変ってきました。このような乳癌治療の変化に適切に対応するには、個々の診療科のワクをこえた関連部門の協力が不可欠です。

1994年

 当院では個々の乳癌患者さんに適切な治療を提案する院内乳腺グループ(下記)が発足しました。

 以降、診療方針をチームの総意で提案するチーム医療を継続しています。

 

乳腺外科の創設

乳癌手術の縮小化

 術前の検査でリンパ節の腫脹がない場合、手術中に『センチネルリンパ節生検』を行ない、腋窩(脇の下)のリンパ節郭清(広く切除)を省略すること

 進行乳癌は、以前では乳房全切除以外の選択肢がありませんでしたが、現在では『前化学療法(手術前に化学療法を行なうこと)』を組み合わせて、乳癌が縮小すれば乳房温存療法を選択すること

などが標準治療に成りました。

選択肢の多い領域に変化

 乳癌治療は個々の病態に合わせて治療法を組み合わせる、ますます選択肢の多い領域に変っています。

 このような変化に呼応して、2007年4月に「乳腺外科」が創設されました。

外来受診日と担当医

■
休診
紹介および予約患者のみ ■
休診
1診 休診 山城 山城 稲本 山城 休診
2診 休診 森井 森井 不定(初診) 森井 休診
備考

女性医師は名前をカラーで表示しています。

初診は紹介状持参を原則としています。初診予約を紹介医から当院地域医療連携室を介して予約することが可能です。
乳腺外科診察予約:連携医から当院「地域医療連携室」にお申し込みください。
地域医療連携室:TEL 0743-63-5611(内線3113)

平成27年9月28日 更新

特色

院内乳腺グループによる診療

 1994年に乳癌診療に関わる医療従事者が「医療情報を迅速かつ正確に共有し、個々の患者さんの治療上の利益を確保する」ことを関連科に呼びかけて、発足致しました。本グループは乳腺外科の母体とも言えます。

参加部門

診断部門として、

    1. 研究所病理部門 (病理検査、抗癌剤感受性試験を担当)
    2. 放射線科診断部門 (乳房撮影、MR、マンモトームを担当)
    3. 臨床検査部門 (乳房超音波検査、細胞診を担当)

治療部門として

    1. 放射線科 治療部門 (放射線治療を担当)
    2. 外 科 (手術、生検を担当)

の参加を得て活動を開始しました。

活動

グループによる活動は

  • 症例検討会
  • 定期勉強会

からなります。

症例検討会

 毎週1回、関連部門が集まり、個々の患者さんに最適な治療をグループの総意として検討しています。具体的には、以下の通りです。

診断 超音波、マンモグラフィー、MRIなどの画像診断と吸引細胞診や針生検の結果を提示し協議。
初期方針 術式(乳房切除か乳房温存)や術前薬物療法の対象か否かを提案。
手術標本の病理診断 全ての手術標本に関して、病理医が腫瘍の悪性度やホルモン受容体、HER2、断端(切口)への癌の波及、リンパ節転移、などを提示し、最終診断をチーム全員が共有し、治療方針に反映させます。
放射線治療の適応 治療の対象、方法、線量などを協議。
困難例の検討 診断や治療が困難な場合の診療の方向性を決定。

<効果>

 関連部門が正確な検査結果と最終診断を短期間に共有することで、術前診断の精度が向上し、短時間で適正な術後治療を提供することができました。

乳房温存手術の成績(1994年~2005年の手術例) グループ結成以降
乳房内再発 1.5 %
無病生存率 92.5 %
全生存率 94.3 %

と、内外の治療成績と比較しても良好な成績を維持しています。

 

<乳癌キャンサーボード>

 さらに、最近では乳腺グループを母体として、乳癌診療に関わりのある部門の参加を得て乳癌キャンサーボードを結成し、乳癌診療の向上と患者さんや御家族を対象にした啓蒙活動を開始しています。

乳房再建

 乳房再建の希望の有無については乳腺外科の外来担当医師が患者さんにお尋ねします。

 形成外科との連携が必要になりますので、形成外科を受診して説明をうけたり、手術の日程を相談していただきます。

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