奈良県天理市|公益財団法人・天理よろづ相談所病院「憩の家」
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チームの概要

 当院NSTは1978年に設立され、以来天理よろづ相談所病院内の中心静脈栄養(TPN)症例の管理を中心に活動して来ました。1983年より、NSTナースが配置され、在宅高カロリー輸液(HPN)の早期導入や管理が可能となり、チーム活動はますます充実しました。2007年より従来のTPN症例、血清アルブミン低値症例に加え、経腸栄養施行症例の管理や院内全体の低栄養症例を対象とし、活動を行っています。診療各科及び他チームとの連携も行いつつ、栄養をトータルに管理するチームとして、院内のチーム医療に貢献することを目標としています。

構成メンバー

 医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、言語聴覚士で構成し、学会資格を取得しているスタッフを中心にNST活動を行っています。また病棟、外来よりリンクナースが任命され、チームと部署の架け橋的な役割を担っています。

機能と特色

 院内の低栄養に状態にある患者さんを、もれなく確認できるように、以下の複数のアプローチで管理を行っています。

  1. NSTナースと薬剤師によるTPN症例の管理
  2. 臨床検査技師による低アルブミン血症症例の管理
  3. 薬剤師・栄養士による経腸栄養施行例の管理
  4. 回診メンバーによる各病棟高度低栄養症例の管理
  5. 臨床検査技師による血液培養陽性例の管理
  6. 主治医からの栄養介入依頼症例、各病棟リンクナースを通じた栄養管理相談

 これらによって低栄養でかつ検討が必要と判断された患者さんを、毎週金曜日カンファレンスを行い、適切な管理方針を、主治医やメディカルスタッフに情報提供しています。

 他に、リンクナースとNSTスタッフによるリンクナース会議を開催し、最新情報の伝達や講義や事例検討を通じて栄養に関する知識のレベルアップを図っています。

 また、院内全職種を対象に、活動報告会の開催や、NSTニュースレターを発行し、院内全体へ栄養療法に関する最新情報をお伝えしています。

取り組んでいるトピックス

 GLIM基準導入に向け、サルコペニアの重要性の啓蒙や、早期栄養介入や早期離床ケア、また褥瘡ケアのサポートに力を入れています。

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