奈良県天理市|公益財団法人・天理よろづ相談所病院「憩の家」
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臨床工学部
業務内容

概要

 臨床工学技士は医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う事を業とする医療機器の専門医療職種です。医師や看護師などと共に、チーム医療の一員として医療を支えています。

 

臨床工学部スタッフ

 臨床工学部には、医師1名と技士長1名、副技士長1名、主任3名を含めて合計28名(男性24名、女性4名)の臨床工学技士が所属しております。技士は、不整脈治療専門臨床工学技士、呼吸治療専門臨床工学技士、体外循環技術認定士、3学会合同呼吸療法認定士、臨床ME専門認定士、透析技術認定士などの学会認定資格を取得しており、専門性の高い業務を行っております。(2025年現在)

2025年度 資格等取得状況
臨床検査技師 19
専門呼吸治療臨床工学技士
認定医療機器管理臨床工学技士
臨床実習指導者
第1種ME技術者
第2種ME技術者 10
臨床ME専門認定士
透析技術認定士
体外循環技術認定士
3学会合同呼吸療法認定士
消化器内視鏡技師
ITパスポート
第2種電気工事士
学位:学士

 

血液浄化業務

 当院には東西病棟に5床の透析室があり入院中の患者様の透析治療を行っています。また、血液透析療法とアフェレシス治療(血漿交換療法、白血球吸着療法、末梢血幹細胞採取など)にも対応しています。各治療の施行中の介助はもちろんのこと、治療機器の保守管理や透析液の水質管理を計画的に行い、安心・安全な治療に貢献しています。

 

手術室業務

 手術室には臨床工学技士が常駐しており、手術機器の点検やトラブル対応を行っています。また、手術支援ロボット「da Vinci」やレーザー、ナビゲーションシステムなどを使用する手術や胆嚢摘出術のスコープオペレータ、経カテーテル大動脈弁留置術「TAVI」「Mitra Clip」のサポートもチームの一員として行っています。

 

人工心肺業務

 当院は人工心肺装置を2台保有し、時間外の緊急手術にも常時2名体制で対応しています。
 高い安全意識とチーム協働を基盤として、30年以上前から人工心肺操作を1時間ごとに交代する独自の運用体制を導入しており、長時間の手術でも集中力と安全性を維持できる環境を整えています。
 近年はこの交代制度を活かして教育体制を充実させ、約6ヶ月(週2~3症例)で人工心肺操作を習得できるカリキュラムを確立しました。体外循環技術認定士の資格取得に向けては、症例経験や知識習得の両面から全面的にサポートしています。また、臨床工学技士のみならず、麻酔科医や心臓血管外科医も対象とした人工心肺操作教育を積極的に実施し、職種を超えたチーム医療の実践力向上に取り組んでいます。

 

集中治療室業務

 集中治療室では、重症患者さんの命を支えるために、人工呼吸器や補助循環装置、血液浄化装置をはじめ、ベッドサイドモニタ、ポンプ類など、さまざまな医療機器の操作・保守管理を行っています。
 高度な知識と確かな技術が求められる環境の中で、医療チームの一員として安全で質の高い医療提供に貢献するとともに、臨床工学技士としての専門性向上や集中治療専門臨床工学技士の資格取得にもつながる貴重な経験を積むことができます。

 

心臓カテーテル室業務

 当院の心臓カテーテル室では、心臓や下肢の血管に対する検査・治療を行っています。検査中はポリグラフ装置によって心電図や血圧などの生体情報をモニタリングし、治療が安全に進むよう常にサポートしています。治療では、IVUS(血管内超音波)、OCT(光干渉断層法)、ロータブレーター、IABP(大動脈内バルーンパンピング)など、最新の医療機器を駆使して、より正確で負担の少ない治療を実現しています。

 また、不整脈に対するカテーテルアブレーションでは、電気刺激装置や3Dマッピングシステムを操作し、医師と連携しながら精密な治療を支援しています。心臓カテーテル室では、チーム全体が一丸となって「患者さんに安心と信頼を届ける医療」を目指しています。同時に、最先端の循環器医療に携わりながら成長できる環境として、医療技術職にとっても大きなやりがいのある職場です。

 

植込み型心臓デバイス業務

 当院ではICM、ペースメーカ、リードレスペースメーカー、ICD、S-ICD、EV-ICD、CRT-Dの植え込み手術の立ち合い、ペースメーカ外来でのフォロー、MRI撮像時・手術の対応、緊急対応、遠隔モニタリング管理などを行っています。当院は国内で販売しているメーカすべてのプログラマを常備しており、24時間対応を行っています。

 

医療機器保守管理(ME室)業務

 一般病棟で使用する人工呼吸器や輸液ンジポンプなどは中央管理を行っており、ME室にて貸出と日常点検や定期点検を行っています。貸出機器にはバーコードを貼付しており、ME機器管理システム(Me-TOMASS)にて貸出返却、点検、修理などの管理を行っています。
 ME室では他に病棟のラウンドや医療機器のトラブル対応、人工呼吸器の導入時サポートや使用中点検、回路交換なども行っています。

 

内視鏡業務

 内視鏡センターには、臨床工学技士が常駐しており、内視鏡機器をはじめ高周波発生装置や内視鏡洗浄機などの管理をしています。また、治療介助業務として、内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)、内視鏡的粘膜切除術(EMR)や高周波を用いた止血術などにおける処置具の操作を行っています。その他にも肝臓や肺、腎臓におけるエコー/CTガイド下高周波腫瘍焼灼術(RFA)のエネルギーデバイス操作や、カプセル内視鏡検査の実施にも携わっています。ここで経験を積むと「消化器内視鏡技師」の認定資格に挑戦できます。

 

その他の業務

 医療安全管理室や呼吸ケアチーム(RST)、Rapid response system(RRS)などにも臨床工学技士が参加しており、チーム医療に貢献しています。

 

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